研修旅行先で知った「ボランティアチラシ」という存在。目からウロコが落ちた気がしました。社会福祉協議会に数ヶ月働きかけ、平成6年7月、ボランティア連絡会がつくられ、毎月全戸配布・B4サイズ・手書きのチラシ「茶はなし」が誕生しました。茶話の意味も含みますが、もう一つの意味は「ボランティアは元来茶は、なし」ということだそうです。ボランティアとは、「社会参加の自己実現」と位置づけ、そして、この茶はなしの誕生そのものも、一つの自己実現でした。この「茶はなし」を通じて、四季の会は活動日以外にも町内の汚れている道路のごみ拾いや、花壇の手入れ、ひまわり畑づくりなどを月一回呼びかけてきました。

会としても、町めぐりや炭焼きの交流行事を知らせる手段にしたり、卵油やEMの情報なども流しました。時には「猿島の町民から地球市民へ」という連載コーナーを設けたりもしました。これからの時代はみな運命共同体であり、共生しない限り、人類は生き残れないという思想を広め、ボランティア人口を増やすことが、社会の原動力となり、民主化につながると思い、本チラシの存在意義を高く評価してきました。

結果的には12年間も続き、町の住民にも認知、浸透されたと思っています。